島根立てこもり事件で自ら人質になった社員の行動が危険な理由

2020年1月14日に起きた島根県出雲市の運送会社で起こった人質立てこもり事件。
無事、誰も怪我することなく解決できたわけですが、このときに人質は一人と思われていましたが実は二人いたことが判明しました。

「人質もう一人いた」出雲立てこもり…男の動機は?

表示できません - Yahoo!ニュース

ヤフコメ民のアホさ加減は十二分にわかっているつもりでしたが、久しぶりに度を越していると思った出来事を書きたいと思います。

正確な概要はまだ不明ですが容疑者は事務所に押し入り、「あなたは従業員に指示を出せる人ですか?」と聞いてから社長夫人を人質にとったようです。
他の従業員は逃げられる状況の中、40代女性社員が「私も残ります」と言って社長夫人と共に人質になったという経緯。

容疑者は「自分の交際相手を巡って会社の元従業員とトラブルがあった」「会社関係者に個人的な恨みがあった」「元従業員の男性に会わせてほしい」と話していたようです。

これ聞いた瞬間、世間は

「女性社員さんすごい!」
「カッコイイ!」
「給料上げてあげて~」

等、絶賛の嵐

…おいおいおい、ちょっと待ってくれ

社長婦人以外は人質にとる予定のなかった容疑者に、人質をもう一人与えてしまったんだぞ…?

と、僕は思いました。

当然ながら警察にとっても人質が一人の時と二人の時では対応が大きく変わります。

更に交渉材料として使われる可能性も大

人質一人であれば、その人質を殺せば人質はいなくなり容疑者は交渉材料がなくなり突入されるだけなので負け確定ですし、もしもの場合、突入しやすいという利点も。

しかし人質が二人の場合、一人失ってもまだ人質が確保できるので容疑者が
「元従業員の男性を呼んで来い!呼ばなきゃ一人殺すぞ!」
という選択肢も実行可能ですし、更なる交渉材料としても利用される可能性もあったわけです。

人質が一人と二人では警察と容疑者の交渉の上下関係が全く異なってきます。

今回の容疑者がそれほど緻密な立てこもり犯ではなかった為、大事には至りませんでしたが、犯人側に人質を一人増やすという行為は批判されるべきものであり、決して英雄視されるものではないのです。

40代女性社員が社長夫人を一人にしておけないからという理由で人質になったとしたら、すぐに避難した社員達は臆病者のレッテルを貼られるかもしれません。

人質を減らすことは正しい行動なのに…

もし「(女性社員)が逃げないんだったら俺も残ります」と言って、何人もの社員が残ってしまったらどうなるか?

まず社長夫人に刃物を突き付け、男性社員に命令し、それぞれをビニールテープなどで縛り身体の自由を奪います。

運送会社なのでテープやヒモは多いと思いますし、危険な存在である男性社員をまとめて縛り上げておけば抵抗は出来ません。

そして交渉材料をたっぷりため込んだ上で警察と交渉を開始できてしまうわけです。

もしこうなったら解決方法が更に難しくなってきて警察も頭を抱えてしまう事態に…

で、このことをヤフコメで書いた結果がこちら

圧倒的に「そう思わない」押されました(笑)

「わ~すごい~私だったら絶対残るなんて言えないのに女性社員さんすごーい!」

なんて呑気に言えるのは平和ボケしてる日本だけでしょう…

こんな機会はほぼ無いと思われますが、もし人質に巻き込まれた場合、交渉する警察の方の為、そして人質にされる人が助かる確率を上げる為にも、自分は逃げられるのであれば逃げてください。

タイトルとURLをコピーしました